クリスマスで妄想 1話

クリスマスの妄想文を書いてみました。
といっても、あまりクリスマスっぽくないかも(^_^;)
あれもこれもと書いていたら長くなってしまい、初心者の私はかなり苦戦しました。
まだまだ下手な文章ですが、それでもいいと仰ってくださる方のみ、先へお進みくださいね。
長いので3回に分けます。





「メリークリスマス!皆さま、本日はようこそお越しくださいました!」

ウンスの明るく陽気な声が響き渡る。

「日常の嫌なことは忘れて、思いっきり楽しんでくださいね~!
 さあ、クリスマスパーティーの始まりでーす!
 乾杯~!」

ここはチェ・ヨンとウンスが住む屋敷。
大広間ではクリスマスパーティーという名の宴会が開かれていた。
部屋の上部には、赤と緑の布を細く切った紐状のものが緩く結びつけてあり、
花と葉を円形状に整えて形作られたものが壁にいくつか掛けられていた。
部屋の片隅には、ウンスの背丈ほどの高さの木が置いてあり、
色とりどりの鈴や白い綿、赤く細い布を蝶結びにしたもの、木の実や小さな人形、
ウンスが書いたであろう高麗では見たことのない文字で書かれた札などで綺麗に飾り付けられていた。

ウンスの挨拶で宴会が始まり、卓に用意された食事や酒をそれぞれが楽しんでいる。
ヨンも当然のように参加させられており、酒を飲みながらある日のウンスを思い出していた。
ウンスが突然、クリスマスパーティーとやらをやってみたいと言い出したのだ。



年の瀬が押し迫った頃、天界では親しき者が集い宴席を設けるのだと、ウンスは目を輝かせて説明した。
ヨンは、また訳の分からぬことを、と渋い顔をするが、準備は全部自分でやるからどうしてもと必死にお願いされては無下に断るのも忍びなく、天界を懐かしく思われておるのだろうか、と一度だけ許可することにした。
ウンスは満面の笑みを浮かべてヨンに抱きつき礼を言った。
愛しい妻の体を抱き止めながら、ウンスに対して甘すぎる己を苦笑するが、笑顔が見られるならそれで良いと密かに思うのであった。

ウンスの宣言通り、部屋の飾り付けや料理と酒の準備、参加者を募るのも、屋敷の使用人に手伝ってもらうこともあったが、全てウンスが手配した。
テマンもウンスのことを気にかけていて、空いた時間に山へ行き、木を運び入れてくれたことをウンスはとても感謝した。

あれもしたい、これもしたいと準備に動き回るウンスをそばで見守っていたヨンは、その行動力に驚きを隠せなかった。
大変だと言いつつも、楽しそうなウンスにヨンは頬を緩めるが、
そちらにかかりきりになって、自分のことを忘れておられるのではと少々苛立ち、その日の夜は強めに抱いてしまったことを朝になって後悔した。



慌ただしい日々はあっという間に過ぎていき、パーティー当日。
宴席には、ウダルチやムガクシ、スリバンの姿があり、忙しい合間を縫ってチェ尚宮が、途中からアン・ジェも顔を出した。
乾杯が終わった後、チェ尚宮はウンスに近寄ってきて、
「くれぐれも羽目を外しすぎぬように」
それだけ言って帰って行ってしまった。

ウンスは宴席を見渡して、皆の楽しむ様子に顔を綻ばせる。
ウダルチが集っている卓にウンスは声をかけた。
「テマン!どう?楽しんでる?」
「あ、医仙様!とても楽しいです!」
「トクマンは?」
「はい!酒も食事もうまいです!」
「そう、良かった!たあーくさんあるから、どんどん飲んでいっぱい食べてね!」
「ありがとうございます!あの、ときに、医仙様」
「なあに?」
酒が入ったせいで頬がほんのり桃色に染まり、首を傾げるウンスがあまりにも可愛らしく、トクマンは思わず見惚れてしまった。
しっかりしろ、とテマンはトクマンの後頭部をばしっと叩いた。
「いてっ!あ、あの飾りが付いた木は何なのですか?」
「ん?ああ、あれはクリスマスツリーと言って……」

ウンスがクリスマスツリーの薀蓄を自慢げに語っている頃、ヨンはアン・ジェと飲んでいた。
「先程からちらちらと。あちらの様子が気になるか?」
「いや」
ヨンは短く答えて、ぐいっと酒を呷った。
ウンスがウダルチに笑いかけているのが気に入らず、目で追っていたのを気付かれていたらしい。
「奥方殿は上機嫌だな。あのようにはしゃいで、宴を楽しんでおられて何よりだ」
「ああ、そうだな」
からかわれているようで、素っ気ない態度を取ってしまう。また一口酒を飲んだ。
「何度も言うが、まさかお前が嫁を取るとはな。荒んでおった頃を知る者からすれば、未だに信じがたい」
「…そうか」
「ところで、子はまだか?」
ぶっと噴き出しそうになったのを、すんでの所でこらえる。
「仲睦まじき様子、聞き及んでおるぞ。毎夜ちゃんと可愛がっておるのだろう?」
「お前……いらぬ世話だ!」
ヨンは席を立ち、部屋から出て行ってしまった。
一人残されたアン・ジェは、あいつが取り乱すとは面白いものが見られた、とにやりと笑った。



ヨンは少し酔いを醒まそうと、中庭に向かって廊下を歩いていた。
すると向かい側から歩いて来る人の気配がして、それがすぐにウンスだと分かった。
「イムジャ」
「あっ、チェ・ヨン!こんなところにいたの?探したわよ」
「酔い覚ましに、外へ。イムジャこそどうしたのです?俺を探して。二人きりになりたかった?」
ヨンは目を細めて、問うてみた。
「ち、違うわよっ!あ、あなたに協力してほしいことがあるのっ!」
このようなことで動揺なさるとは、可愛らしいお方だとヨンは更に目を細める。
「俺にできることなら、なんなりと」
「本当?良かった!じゃあ、準備があるから、私と一緒に来て」
ウンスはヨンの手を引き、とある部屋へ向かって歩き出した。



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テーマ : 韓国時代劇
ジャンル : テレビ・ラジオ

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メリークリスマス

てっきりコメントしたと思っていましたが書き込んだ記憶があるのに!

ウンスがウキウキしながらX'masの準備をする様子が浮かびます。

アン・ジェとような友人がいるのはヨンにとっては良いですよね。アン・ジェとのお酒を飲んでるシーン好きです。流石友人らしくヨンをからかってヨンの吹き出しそうな顔が浮かびました。

Re: メリークリスマス

itukitikalさん、コメントありがとうございます!
また不具合でしょうか?
何度もすみません(;_;)

ヨンとアン・ジェの関係、いいですよね。
ドラマで二人が会話するシーンが好きでした。
自分でも書いていて楽しかったシーンなので、
ヨンの吹き出しそうな顔が浮かぶと言っていただけてすごく嬉しいです(*^-^*)
プロフィール

ちはや

Author:ちはや
2013年夏、BSフジで「シンイ-信義-」を見てハマりました。
シンイ熱とヨンへの愛はまだまださめません!

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たまに妄想を書いていますが、何の心得もないただの素人が好き勝手に書いているだけです。
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