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侍医の思惑1 医仙の病(妄想)

Category - シンイ妄想
よさげなタイトルが全然思いつきません(^_^;)
今回は、チャン侍医が登場する妄想文を書いてみました。
イメージを壊さないように、ちゃんと書けていればいいなと思います。






「隊長」

皇宮の長い廊を歩いてくる近衛隊長チェ・ヨンの姿を目にし、チャン・ビンは声をかけた。
チェ・ヨンは厳しい顔をしていたが、気にも留めず話を続ける。
「探しておりました」
チャン・ビンを一瞥するも、チェ・ヨンは早足で歩みを止めずに言った。
「急いでおる。後にしてくれ」
そのまますれ違い、十歩ほど離れたとき、チャン・ビンはある言葉を呟いた。
「医仙が」
ずんずんと歩み去ろうとしていた人が、その場にぴたりと立ち止まった。
やはり医仙と聞けば無視できぬか、と予想通りの反応に可笑しさが込み上げる。
踵を返してこちらへ近づくチェ・ヨンに、顔を引き締めて向き合った。
「医仙がなんだ」
眉根を寄せ、睨むような目付きでチェ・ヨンは言った。
「そう怖いお顔をなさいますな」
感情など滅多に表に出さず固い表情を崩さない隊長の顔に、今は焦りの色が見える。
医仙のことが気になって仕方ないと顔に書いてあるようだ。
されど、私を睨むのはお門違いですよ。
「もったいぶらずに早く言え」
頬が緩みそうになるのを再び引き締めて、チャン・ビンは話し出した。

「医仙の体調が優れず」
「なに?」
「眠りが浅く、日中はぼうっとしており」
「熱か」
「どこか遠くを見ては、思い悩んでおられる様子」
「……」
「食事も喉を通らぬと」
「そいつは……重症だ」
「ええ。そのようです」
目を伏せて項垂れるチェ・ヨンに、チャン・ビンの胸はちくりと痛んだ。
隊長は、自分のせいだと。
医仙に見たくないものばかりを見せ、辛い思いをさせている、と心苦しい思いをされておられるのであろう。
ひとりで全てを抱え込んで。
医員として、友人として、隊長の心身を案じずにはいられない。

「今宵はもうお休みになると仰せで、寝床に入られております」
「そうか…」
「私はこれから所用で出ねばなりませぬゆえ、隊長に医仙の様子を伺うていただきたく」
「俺が?トギがおるであろう」
「あいにく、明日まで不在で」
「……」
困惑した表情を見せているが、きっと隊長は……。
「多忙の身と存じておりますが、お願いできませぬか?」
「……分かった」
やはりこうなる。
医仙に何かあれば、放っておけぬのだ。
いや、何もなくとも常に医仙を気にかけておること。
隊長だけでなく、医仙もまた然り。
それがどういう感情であるか、お二方とも気付いておいでか?

「医仙のもとへ参られる前に、こちらを」
チャン・ビンは小さな布袋を取り出し、チェ・ヨンへ差し出した。
「隊長のお顔の色も悪いようで。疲れを取る漢方薬です」
「はっ。侍医はなんでもお見通しか。気に入らぬな」
「ふふっ。それはどうも」
チェ・ヨンは小袋を受け取ると、チャン・ビンに背を向け、足早に立ち去った。

隊長は言葉通り、今宵医仙を見舞うだろう。
そこでゆっくりお休みくだされ。
しっかりと繋ぎとめ、決して離したりなさいませぬよう。
さもなくば、どこぞの馬の骨が横から掻っ攫ってしまいますぞ?


続く


**********

一応続く予定ですが、今のところ全く書けていないため、
期待せず気長にお待ちいただければ幸いです。

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Category - シンイ妄想

14 Comments

shinobu  

思惑が…あるのですね?

「そこでゆっくりおやすみ下され」

チャン先生!
そこって、ウンスの寝床ですよね!?
そして漢方薬…

承知いたしました。
ウダルチの酒に入れる薬もいただきたく…。
チュンソク、トクマンは私が連れ出しますゆえ(*^^*)

チャン先生の降板、本当に残念でした。
ヨンとウンスのよき理解者であり、友人でしたから。
先生の絡むお話が読めて嬉しいです♡

2014/04/14 (Mon) 05:52 | EDIT | REPLY |   

itukitikal  

チャン先生~

おはようございます(^^)

本当に残念でした、チャン先生の降板は。

どんな時でも医仙と聞けばヨンの足を止められる。
よく分かっていらっしゃいますね。二人ともチャン先生には気持ちを読まれてましたよね。と言うか回りは皆知っていた?(笑)

お互いを思って眠れずにいる、だから纏めて眠らせてあげようってことですね。策士だわ~チャン先生ってば(*^。^*)

大丈夫です。チャン先生ですよ。二人を心配する頼れる友人の。


しかしウンスの隣で寝てしまって起きた時のヨンの顔が見てみたい( 〃▽〃)

気長に待ってますから出来れば続きをお願いします。

2014/04/14 (Mon) 06:19 | EDIT | REPLY |   

shinobu  

うんうん♡

itukitikalさんに、激しく同意(*^^*)
私も翌朝のヨンの顔、見てみたいです♡

chihayaさん、itukitikalさん、すみません。
いつもコメント欄でお見かけするもので、同じこと考えてました~と、つい相槌をうってしまいました(;^_^A
つづき、楽しみに待ってます♪

2014/04/14 (Mon) 08:50 | EDIT | REPLY |   

itukitikal  

あら!こんにちは(^^)

私もいつもshinobuさんのコメントも含めて読ませていただいています(笑)

同じように思われました?見てみたいですよね~

2014/04/14 (Mon) 11:51 | EDIT | REPLY |   

にゃんたろ  

うお~~

すっごく想像できる雰囲気の
イイ男二人組の会話でした!!

めっちゃイイ!!!
大人だ~~大人だ~~チャン先生!!

ドラマの二人が私の中に映像で駆け巡りましたよ!!
うんまいな~~chihayaさん!!

<医員として、友人として、隊長の心身を案じずにはいられない。

ここのチャン先生の感情大好き!!
もう~貴方に全てまかせます!!
ああ 妄想止まらない~~
ウンスとヨンじゃないのに何故か萌え~なワタクシ。。。

続き、ず~~っとず~~っとお待ちしております。
いそがなくていいですよ~~勝手にお待ちしてるんですから~~
も一回読もっと♪

2014/04/14 (Mon) 18:46 | REPLY |   

chihaya  

Re: 思惑が…あるのですね?

>shinobuさん
チャン侍医の降板は残念でしたよね(;_;)
最終回まで皆のそばにいてほしかったです。
shinobuさん、お邪魔虫のその二人を連れ出すとはさすがです!(笑)


ではshinobu殿、この薬はそなたに託しましょう。
何かと忙しい私への気遣い、感謝します。
これは重要な任務です。
ウダルチに悟られぬよう、くれぐれも用心するのですよ。
空気の読めない副隊長とトクマンのことも頼みます。
チャン・ビン

2014/04/14 (Mon) 21:28 | REPLY |   

chihaya  

Re: チャン先生~

>itukitikalさん
チャン侍医の降板、残念でしたね(ToT)
最後までヨンとウンスのことを見守っていてほしかったです。

二人の気持ちは皆にバレてそうですよね(*^-^*)
もどかしく思っていたんじゃないかな?(笑)

続きを、とのお言葉、嬉しいです。
出来るだけ早くお披露目できるよう頑張りますね!

2014/04/14 (Mon) 21:46 | REPLY |   

chihaya  

Re: うんうん♡

>shinobuさん
コメント欄は皆さんで仲良くご自由にお使いくださいね。
そうしてくださると私も嬉しいです♪

続きはまだこれからなので書いてみないとどうなるか分かりませんが、
待っていて下さる方がいると思うと頑張れそうです(*^-^*)

2014/04/14 (Mon) 22:10 | REPLY |   

chihaya  

Re: あら!こんにちは(^^)

>itukitikalさん
翌朝のヨンの顔、私も見たいです(笑)

凡人の私の発想ですので、期待しないでお待ちいただけると嬉しいです(^_^;)

2014/04/14 (Mon) 22:16 | REPLY |   

chihaya  

Re: うお~~

>にゃんたろさん
褒めすぎですよ!(≧▽≦)
にゃんたろさんの想像力のおかげです!
チャン侍医が登場する妄想を書いたのは初めてで、少し不安な気持ちもありましたが、
そんなふうに仰っていただけて、書いて良かったと思いました(*^-^*)

続きはこれから書くのでいつになるか分かりません(^_^;)
出来上がり次第アップしますので!
それまで気長に待っていて下さると嬉しいです!

2014/04/14 (Mon) 23:34 | REPLY |   

h-imajin  

その病の名は・・

チャン侍医~(TT)
ヨンを優しくいさめてくれる友人だったのに・・・非常に残念無念でした・・
小説では生き残ってくれることを今から期待しています。

ちはやさんの書くチャン侍医はちょっと遊び心もあって好きです(^m^)
続きをのんびり待ってます。

2014/04/15 (Tue) 00:05 | EDIT | REPLY |   

shinobu  

はっ! 承知いたしました!

チャン先生に香を焚いて頂こうかと思いましたが、あれでは敵襲かと誤解されかねません(;^_^A

ここは一つ、夜番には酒を出し酔い潰れてもらいましょう。
空気の読めない二人は、とにかく遠ざけます!
酒場に連れ出しますゆえご安心を。

しかし、テマンは。
あの者は邪魔はいたしませぬ。
緊急連絡要員として置いてゆきます。
ただし、10歩控えさせましょうぞ(*^^*)

2014/04/15 (Tue) 06:05 | EDIT | REPLY |   

chihaya   

Re: その病の名は・・

>h-imajinさん
小説がありましたね!
チャン侍医、小説では最後までいてくれるといいですね。

私の妄想を受け入れてくださってありがとうございます(*^-^*)
続きも読んでいただけると嬉しいです♪

2014/04/15 (Tue) 13:35 | EDIT | REPLY |   

chihaya   

Re: はっ! 承知いたしました!

>shinobuさん


やはりshinobu殿にお願いして良かった。
緊急連絡要員の配置まで計算された、完璧な策です。
しかし、これほどの策を立てるとは、そなた只者では…。
まぁいいでしょう。
今は余計な詮索はやめておきます。
では大事な任務、よろしく頼みます。
少々手のかかる、二人のために。
チャン・ビン

2014/04/15 (Tue) 18:44 | EDIT | REPLY |   

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